突然金属アレルギーになってしまった人ならわかると思いますが、以前は何ともなかったのになぜ急にアレルギーが出るのか、むかしから使っているジュエリーなのにどうして今になってアレルギーが出るのか、首をかしげたくなるものですよね。
金属アレルギーは、金属と皮膚などが接触することでアレルギー反応が起こります。でも、金属そのものが悪いというわけではありません。金属は本来からだに対してアレルギー性は示さないからです。では、もともとの原因は何かというと、汗などで金属がイオン化し、溶けだすことにあります。イオン化した金属は皮膚のたん白と結合して、それまでからだにはなかったかたちのたん白を形成します。からだにすれば、それは異物。「異物を体内に入れてはいけない!」と、抗体をつくり、攻撃に出ます。その攻撃の結果が、かゆみやかぶれなどのアレルギー反応なのです。
では、それまで全然平気だったのに、なぜ急にアレルギー反応が出るようになるのでしょう。私もそうですが、金属アレルギーになった人でもっとも多いのが、40代の女性です。化粧品にも金属の粒子が含まれていますし、ジュエリー類も金属が使われていますよね。40代の女性にアレルギー反応が出るのは、長年それらを使用しているうちに、イオン化した金属等でつくられたたん白が異物として認識されるようになったり、また、たん白が体内に蓄積し、耐えられなくなるからだろうといわれています。
ピアス用の穴を開けたら金属アレルギーになったという人も多いものです。私は穴を開けたときは何ともなかったのですが、金属アレルギーの症状が出てからというもの、指輪は平気でも、ピアスはものによっては耳のあたりがかゆくなったり、つけると頭がぼーっとしてくることがあります。指は表皮が厚いので、原因となるたん白が体内に入りにくいのですが、ピアスの場合は金属が皮膚の皮下組織にじかに接することになります。このため、たん白が体内に容易に入ってしまい、反応が起こるわけです。
ピアスを含め、女性の金属アレルギーでもっとも多いのがニッケルによるもの。汗に含まれる塩素イオンにはニッケルを溶かす働きがあり、また、アクセサリーに金メッキをほどこす際、ニッケルが下地として使われることが多いことが原因となっています。そのほか、コバルト、クロムなどで金属アレルギーを起こす人も多いですし、男性ではベルトのバックルでアレルギーを起こす人も珍しくはないようです。
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